ペーパードライバーも覚えてきたい、車の暑さ対策

車は温室と同じ

暑くなってきました。

まだ梅雨入り前だというのに、30度を超える気温を記録しています。

車はガラスと鉄板で覆われています。外気温35℃の日中に車を2時間ほど放置した場合、車内温度は50~60℃まで上昇します。

日光にさらされた車は、温室と同じです。

夏場の車内は、熱中症を引き起こしやすい、危険な場所となっているのです。

暑さを防ぐ、基本の3つ

夏の車内の暑さ対策では、3つのポイントを押さえましょう。

1 できるだけ日光を遮断する

できるだけ車に日を当てないようにしましょう。サンシェードをつけるだけでも、温度上昇のスピードは下がります。日陰があれば、車内の温度上昇はかなり違います。

2 車そのものや、車内を冷やす

車はガラスと鉄板で覆われています。ガラス、鉄板は一度熱くなると、なかなか冷めません。ペットボトルの水をかけただけでも温度は下がります。その後のエアコンの効きも変わってきます。

3 空気を外と循環させる

車内にこもった熱を外に出しましょう。窓を開け、反対側のドアを開け閉めするだけで、熱くなった中の空気を入れ替えることができます。

子どもやペットがいるなら特に注意

暑い車内も、大人であれば多少の時間は耐えることができます。

しかし、小さな子どもやペットがいる場合は、特に熱中症に注意してください。

小さな子どもやペットは体温調節機能が未発達であり、状態を適切に伝えることも難しいです。

熱中症対策をしっかりするとともに、小さなサインを見落とさないようにしてください。

効果的なエアコンの使い方

車内を冷やすいちばんの方法は、やはりエアコンを使うことです。

より効果的なエアコンの使い方は以下の通りです。

1 暑いうちは窓を全開にして、エアコンを「外気導入」にする

車内には熱くなった空気が留まっています。まずはこの空気を外に逃がしましょう。エアコンのダクトの中にも熱い空気が溜まっているので、はじめはここの空気も外に逃がします。

2 エアコンの風が涼しくなってきたら「内気循環」に切り替える

熱くなった車内やエアコンダクト内部の空気が放出されたら、内部循環に切り替えます。そうすれば逆に、外の熱い空気が入ってこなくなります。

3 窓を閉めて、エアコンの「内気循環」で涼しい環境をつくりましょう

    車内にこもった熱を外に出すため、はじめは「外気導入」にします。

    その後、車内が冷えてきたら「内気循環」にすると効率的です。