ペーパードライバー、こんなときどうする?⑦

ペーパードライバーのための交通安全講座です。

そこまで頻繁に起こるわけではないが、咄嗟の判断に困るような場面での交通法規を解説していきます。

それでは問題です

夜です。交通量の多い市街地の道路を通行していました。

運転に不慣れなもので、ウインカーを出すときに力が入り、ライトをハイビームにしていました。

自分ではまったく気付かず、先行車や対向車がいるなかでもハイビームのまま走行していました。


この運転行為は、以下の選択肢のうち、どれに該当するでしょうか?

1 先行車や対向車がいるのに、ハイビームのまま走行するのは違反

2 先行車や対向車がいるのに、ヘッドライトを完全に消さなかったので違反

3 周囲が見えやすくなり、安全性が向上するので違反ではない

答え

答え:1. 先行車や対向車がいるのに、ハイビームのまま走行するのは違反

道路交通法は、夜間の道路やトンネルなどの暗い場所では、「前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」と定めています。

また、ほかの車両とすれ違う場合や他の車両の直後を進行する場合には「灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない」としています。

一般的な自動車のライトには、いわゆるロービームとハイビームが設置されています。

ライトを点灯させるのは、自車の存在を周囲に知らせ、走行する道路の安全を確認するためです。

走行のときには原則としてハイビームを使用しますが、都市部や市街地では車とすれ違わないことは無いので、多くはロービームを使います。

正解は、1の「先行車や対向車がいるのに、ハイビームのまま走行するのは違反」です。

ハイビームは約100m先まで照らすことができ、進む先の安全確認には非常に役立ちますが、照射範囲の広さから、対向車や前を走る車は非常にまぶしくなります。

前に車が走っていたり、対向車の存在に気づいたらロービームに切り替えなくてはなりません。

メーターパネル内にイカのような青いインジケーターが点灯している場合(写真 右)は、ヘッドライトがハイビームになっていることを示しています。

初心者がウインカーを出すときに、力が入ってハイビームになってしまうことは、ペーパードライバーのあるあるです。

肩の力を抜いて、リラックスして運転してください。